私たちの髪の毛は一定の周期で新しい髪に生え変わります。毛根の根元には毛母細胞というものがあり、毛細血管から酸素と栄養を取り込み髪は成長していくのです。この毛母細胞には「メラノサイト」という色素を形成する細胞があります。
成長する工程の中で、メラノサイトが生成したメラニン色素を徐々に取り入れることで色がつきます。しかし、何かしらの原因でメラノサイトの働きが低下したり、メラノサイトの数が減少するとメラニンが不足してしまい、色素が入っていない状態の白い髪の毛である白髪が生えてきてしまいます。
メラノサイトでメラニン色素を作り出すには、さらに「チロシナーゼ」という酵素が必要になります。チロシナーゼが不足すると、メラニンが生成できず白髪が発生してしまうと言われています。
つまり、白髪はメラノサイトの機能低下と数の減少、チロシナーゼの不足が原因というわけです。