自宅や美容院でヘアカラーをするときの〝かぶれ〟に要注意! ヘアカラー剤で起こりうる「ジアミンアレルギー」とは?

新型コロナウイルスの影響で美容院へ行けず、自分で白髪染めやカラーリングをする人も多いのではないでしょうか?しかし、ヘアカラー剤の使い過ぎなどによって、かぶれなどの皮膚トラブルが生じる可能性もあるので注意しましょう。ヘアカラー剤によって起こる「ジアミンアレルギー」の症状や原因、実際に発症した人の体験談などを紹介します。


みなさんは市販のヘアカラー剤や美容院で使用するヘアカラー剤によって、皮膚にかぶれが起こる可能性があることをご存知ですか?

ヘアカラー剤によるかぶれとは、頭皮・顔・髪の毛の生え際・耳の後ろ・首すじなどにヘアカラー剤が直接接触したり、ヘアカラー剤を洗い流すときのすすぎ液が接触したりすることで生じる皮膚炎症状です。代表的な症状は、かゆみ・赤み・腫れ・ブツブツなどです。

ヘアカラー剤によるかぶれは「刺激性接触皮膚炎」と「アレルギー性接触皮膚炎」に分類され、それぞれ原因が異なります。

刺激性接触皮膚炎(非アレルギー性かぶれ)の原因は?

刺激性接触皮膚炎(非アレルギー性かぶれ)は、もともと肌が敏感な人や、体調の乱れ等によって肌のバリア機能が低下している人に起こりやすいといわれています。刺激性接触皮膚炎は、ヘアカラー剤以外が原因で発症する可能性もあります。

ヘアカラー剤を使用している最中や使用直後に症状が出やすいので、症状が出てすぐにヘアカラー剤を洗い流せば症状が治まることもあるそうです。しかし、症状が出てしまったら、念のため医師に診断してもらいましょう。

 

アレルギー性接触皮膚炎(ジアミンアレルギー)の原因は?

ヘアカラー剤には「酸化染料」という化学成分が含まれており、これが原因で起こるのがアレルギー性接触皮膚炎です。酸化染料は「ジアミン色素」とも呼ばれるため、酸化染料が原因で起こるアレルギーをジアミンアレルギーと呼ぶこともあります。ジアミンアレルギーは花粉症と同じように、その人の酸化染料に対する許容量を超えてしまうことで発症するそうです。

ジアミンアレルギーは、ヘアカラー剤を使用してから6時間後~半日後くらいからかゆみを感じます。その後にかゆみ、腫れ、ブツブツ、赤みなどの皮膚炎症状が見られるようになり、ヘアカラー剤を使用してから48時間後くらいに最も症状が悪化するといわれています。さらに症状が悪化すると頭皮から滲出液(しんしゅつえき)が出たり、顔全体が腫れてしまったりすることも。ヘアカラー剤が触れていない部分にまで症状が拡大する恐れもあるので注意しましょう。

 

ヘアカラー剤によるかぶれを予防する方法は?

ヘアカラー剤によるかぶれを予防するには、以下のような方法があります。

・体調不良のときや寝不足のときを避け、体調が良いときヘアカラー剤を使用する

・ヘアカラー剤を使用する前に美容師に相談する

・事前にパッチテストをする

・ヘアカラー剤が皮膚に付着しないように保護クリームを塗る

 

 

 

それでもかぶれが出てしまった場合は、できるだけ早く皮膚科などを受診しましょう。症状が軽いからといってヘアカラー剤の使用を続けると、症状がどんどん重くなり、じんま疹や呼吸困難などを伴う「アナフィラキシー」が突然起こる可能性もゼロではありません。一度かぶれの症状が出たら、その後はできるだけヘアカラー剤を使用しないようにしましょう。

 

ジアミンアレルギーに悩んだ女性の体験談:30代・女性・元美容師

 

実際にジアミンアレルギーを発症し、その後の生活改善などで症状を改善した女性の体験談を紹介します。


発症の5年ほど前からいろいろなトラブルが出始める

 私はもともと幼少期より、小児喘息・アレルギー性鼻炎・結膜炎・蟹アレルギーなどを抱えているアレルギー体質でした。しかし日常生活に支障はなかったので、特にアレルギーを意識することはありませんでした。ジアミンアレルギーを発症したのは20代後半の頃、私が美容院でスタイリストをしていたときです。

 

美容師になりたての20代前半は仕事でヘアカラー剤に触れていましたし、自分自身も頻繁にカラーリングをしていました。そのうえ、とても不規則な生活を送っていたんです。そのときの私の生活をまとめると、こんな感じです。

 

 

 

 

・夜遅い時間に食事する。バランスは重視せず、簡単に食べられるものをセレクト

・平均睡眠時間は1日約3~4時間

・疲れている日はお風呂に入らずそのまま寝てしまう

・ヘアカラー剤やパーマ液などの薬剤に素手で触れる

・自分自身も頻繁にカラーリングする

・仕事で手が荒れたら強いステロイド剤を塗る

こんな生活を送っていてもアレルギーを発症することはありませんでしたが、ジアミンアレルギーが出る少し前から、さまざまな症状が出始めたのです。幼少期以来は落ち着いていた喘息が再発したり、白髪が急激に増えたり、アレルギー性鼻炎や花粉症が発症したりしました。

ひどいかゆみに加えて、吐き気や赤いブツブツが…!

最初の症状は、自分の髪の毛をカラーリングした後に、何日間もかゆみが続きました。次にカラーリングをしたときには頭全体が重く膜を張ったように鈍くなり、さらにその後に吐き気と頭皮全体が焼けるような強いかゆみを感じました。頭皮だけではなく耳、首筋、顔にまで赤いブツブツが出てしまいました。最初はそれほど症状が重くなくても、短期間で症状が悪化するので怖いですよね。友人のお母さんは頭皮がただれて、皮膚が剥がれてしまったそうです。

自分自身のカラーリングを控えることはできても、私は美容師なので、仕事でヘアカラー剤を扱わなければなりません。お客様のカラーリングをするときはできるだけカラー剤に直接触れないようにしていましたが、どうしても目や鼻から成分を吸い込んでしまうんです。そのため顔、首、腕にじんま疹が出たり、体調が悪いときは喘息が悪化することもありました。

ヘアカラー剤を「避ける・触れないようにする」を徹底

ジアミンアレルギーが発症してからは、アレルギーの原因となるヘアカラー剤を「避けること・触れないようにすること」を徹底しました。

お客様のカラーリングをするときには直接ヘアカラー剤に触れないようにして、自分のカラーリングも極力控えました。どうしても自分の白髪が気になったときは、体調が万全のときを選んで、頭皮に保護オイルを塗って頭皮に薬液をつけないようにする「ゼロテクニック」というカラーリング方法で白髪を染めました。カラーリングの頻度は1年に1~2回ほどに抑えていました。


それでも、カラーリングした数日後には赤いブツブツができてかゆくなってしまいます。ジアミンを含まないカラー剤を使用したこともありますが、それでも体調によってはブツブツやかゆみの症状が出ることも。だから今は、「基本的にはカラーリングをしない」ことにしています。白髪が気になっても、白髪をメッシュのようにポジティブに捉えるようにしました。

その後は美容室を退職して違う職業に就いたので、ジアミンアレルギーの症状は出ていません。

内側からの体質改善を考えて生活環境を見直し

アレルギーと向き合うには、生活環境を見直すことの大切さを実感しました。アレルギーの原因となるものを避けながら、内側からの体質改善も考えるのです。私が特に気をつけているのは「食事」です。基本的には自炊をして、和食を中心としたバランスの良い食事をとるように心がけました。また、免疫力を上げるために、できるだけ温かいものを摂取して体温を上げる努力もしました。その他にも靴下を二枚履きして体温の低下を防いだり、シャワーで済ませずできるだけ毎日湯ぶねにつかるようにしました。

 

今は新型コロナウイルスの影響で、自宅で過ごす時間が増えていると思います。そんな今だからこそ、生活習慣の見直しもできるのではないでしょうか。

ヘアカラー剤から頭皮を保護することが重要!

 

最近は髪を染める人が増えて、ヘアカラー剤による頭皮トラブルは年々増加しているそうです。一度発症してしまうとそれまでのカラー剤は使用できなくなってしまうので、正しい知識を持ち、発症する前に対策をとることが大切です。

非常に重要なのは、ヘアカラー剤に触れる回数が多いとアレルギーを発症する確率が高くなるので、ヘアカラー使用時にきちんと「頭皮を保護すること」です。

【頭皮を保護せずにヘアカラーした場合】
数日間は頭皮に染料が残り肌の潤いも失われました。

美容院に行けず自宅でカラーリングすることを検討している人は、ぜひCARINAのプロデュースする頭皮専用保湿パック『EGHONEY』を使ってみましょう。

ヘアカラー剤を塗布する前に、頭皮・顔まわり・首まわりなどにEGHONEYを下地感覚で塗れば、ヘアカラー剤によるかぶれのリスクを軽減することができます。美容室へ行くときもEGHONEYを持参して、カラーリング時に塗ってもらうよう美容師さんにお願いしてみましょう。

【EGHONEYで頭皮を保護してヘアカラー】

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